10連休も終わりました。海外、国内の行楽地に出かけた方も多かったと思います。私の子供の頃の行楽地といえば、1.犬山遊園地 2.養老の滝 3.小牧飛行場あたりだったと思いますが間違いなくその中に入っていたのは、長浦の「タコのはっちゃん」聚楽園の「大仏」でした。
当時、紳士服地問屋を商っていた我が家には住み込みで働く男女20人近くいて、そんな従業員さんにねだって連れて行ってもらったことを覚えています。知多半島の付け根あたり、知多市の長浦の海岸にあるコンクリート製の大きなタコの遊具、タコのはっちゃんのことがなんだか好きで弟も連れて遊びにいきました。いまみるとそんな大きいものではなかったのでしょう、残念ながらもうなくなったときいています。聚楽園の「大仏」も好きでした。ここは昭和2年に中日新聞、東邦ガスの設立にも関与した財界人山田才吉が自費を投じて作った大仏。いま伊勢湾岸自動車道からも垣間見えて、その御姿を眺めるたび子供の頃の懐かしい思い出が蘇ります。記憶の中では胎内巡りというのもあった気もします。胎内巡りってなんだか怖いもの見たさでいわばバロック的。
今日ネットを見ていてこの聚楽園の大仏をテーマにした日本最初期の特撮映画「大仏廻国・中京編」というのが1934年に作られたのをはじめて知り、驚きました。この映画に影響されて円谷英二が特撮映画を作ったそうでエポックメイキングな作品だと知りました。そのリメイク「大仏廻国」ができてパリ、ベルリンをはじめ世界で上映するそうです。あの記憶の中の聚楽園の大仏で「フランス全土が泣いた!」りするんでしょうか。ちょっとわたしにはすごい話です。