わたしどもが41年来縫製をお願いしている工場は長崎県の風光明媚な場所にあります。若手人材の不足に悩むテーラーの支援をすべく、ハンドメイドテーラー伝統の「毛芯縫製」を続けています。

日本全国のテーラー、専門店から仕事を依頼されていて近年は成績も順調でしたが、このたびのCOVID19で多くのテーラー、専門店が休業を余儀なくされている中、やはりこの夏素材の分は工場に入る仕事量は激減しています。

そんななか縫製工場からビワが送られてきました。縫製工場の周辺はみかん、ビワなど美味しい果物が採れ、海からは美味しい魚の水揚げも多い場所。本当はいっぱい仕事をもって激励に行きたいくらいなんですが、都会からウイルスを運ぶリスクもありますので県外にはいけません。仕事が減っているのにこんな美味しそうなビワを送っていただいて、ありがたいやら申し訳ないやらの気持ちでいっぱいです。

この厳しい中、多くの顧客が来ていただいています。ありがたいことに新規のお客様も増えてきました。お客様に感謝、縫製工場に感謝。毎日そんな気持ちで店で接客しています。誠実な仕事をしてくれている縫製工場に心からエールを送りたい。いっぱいオーダーのしごとを送りたい。とはいえ必要以上のお買い物を押し付けることはわたしは絶対しません。ご安心してご来店くださいませ。こころからお待ちしております。

ビワの実る地を思って。