先週、タクシーに乗って暑いねえと運転手さんと話したら、運転手さんは一時間のエアコンの電気代はだいたい15円と理知的に話してくれました。その語り口の簡潔さはちょっと勉強になりました。だから今日はタクシーの話。
若い頃はお金が無かったのでタクシーにはあまり乗らず自分の足で歩くことをある意味若い誇りとしていました。その頃、海外ではヘタレだったんですね、言葉の壁とどんな運ちゃんにでくわすかもわからず、見知らぬ街を公共交通機関とただガシガシと歩きました。そして足を棒にして夜には疲れ果てていました。
でもいい歳になってポケットマネーに困らなくなってからは海外ではもっぱらタクシーを使っています。今までナポリで一回、ローマで一回、通常料金の倍ほどぼったくられた以外は世界どこでも安全に乗せてもらっています。ちょっと離れた観光地にもタクシーでラクーに連れてってもらいました。ロンドンのピカデリーサーカスから、ビートルズで有名な「アビーロード」までも連れて行ってもらいましたし、ローマではアッピア街道をドライブしてもらいました。コッツウォルズの小さな街もタクシーを乗り継いで行きました。ちょっと贅沢ですがせいぜい日本円で2?3000円程度です。公共交通機関を乗り継いて行くよりもタイムロスもないし、プライベートな旅感もありいいもんです。
雨の日には濡れずに助かりますし、日本の多くの街が摂氏40℃超えで名古屋などは日蔭ですらサウナ状態の今日はタクシーに乗りさえすれば熱中症になることもありません。こんな日はタクシーにありがとうと言いたい気分です。