秋冬のジャケット素材といったら通常はふわっとした毛羽立った糸、つまり紡毛(ぼうもう=ウールン)を使った素材が多い。ツイード、ソフトツイードと呼ばれる素材はすべて紡毛を使っている。それに対してスーツ素材はくしけずった羊毛を使ったつるりとした糸、梳毛(そもう=ウーステッド)を使うのがほとんど。
この秋冬に当店には豊富なジャケット素材が入荷したが珍しく梳毛=ウーステッドで作ったジャケット素材2種類が入荷した。今日のブログはその2種類、英国製ドーメル アマデウスジャケッティングと、イタリア製エルメネジルゼニア ヘリテージを紹介する。ウールの味わいでは紡毛糸で織ったものに勝るがウーステッドのジャケットはあまり厚みがないため3シーズン着用することができしっかり撚り(より)を利かせた糸を使っているためシワになりにくい。タイドアップしたビジネスにも使うジャケットにカントリーというより都会的雰囲気のあるウーステッドのジャケットを好む方も多い。
英国製 ドーメル社アマデウスジャケッティング オーダージャケット価格 58000円(税込)
ロイヤルブルーのベースにウインドペン。英国を感じる柄です。完売(10/30)
グレーの濃淡のチェック完売(10/30)
グレー、ブルーの小さい格子。アマデウスシリーズは楽聖モーツアルトにちなんで音符を服地の耳に織り込んでいる。完売(10/30)
紺のベースのチェックにパープルの重ね格子。完売(10/30)
ブルーグレーのおだやかな チェック
イタリア製 エルメネジルドゼニア社 ヘリテージ オーダージャケット価格65000円(税込)
穏やかなタータンチェック系のコレクション。1mあたり290g
ブラックウォッチのような紺にグリーンのチェックがはいっている。 完売(10/30)
グレーにワインレッドのチェック。完売(10/30)
ミディアムグレーベースにサックスのチェック 完売(10/30)
ブラウンのベースにブルーグリーン系のチェック
毎シーズン、世界の著名テーラーに配布されるサンプルブック「アンテプリマ」にもこのジャケット素材が紹介されている。モデル着用のジャケットは今日のブログにも紹介した「