若い頃、友からレイモンド・チャンドラー「長いお別れ」の文庫本をもらったがいつか読もうと思っていたが結局読まずにどこかに行ってしまった。数年前だったか尊敬する奥山敬造さんが来店されたおり、チャンドラーを読むといいとすすめていただいた。
昨年、村上春樹がレイモンド・チャンドラー長編7作を翻訳したのでイタリア旅行の際に読んでみようとキンドル版を購入した。飛行機の中で読み始めたが、タフな私立探偵フィリップ・マーロウが面倒なことに巻き込まれて行く様子が文章をよみながらまるで映画でも見るようにイメージできる。レイモンド・チャンドラーの文体、語り口もs楽しい。まずはいちばん有名な「長いお別れ」そして「さよなら愛しい人」を読了。読みすすめるうちにまちがいなく名作、そして「男子たるもの」の読むべき名作だということはまちがいないことはわかった。
村上訳も長編7作あるからいくつかはキンドルでダウンロードして、いくつかは紙の本ですべて手に入れた。やっぱり紙の本が読みやすいが、キンドルも軽く小さく持ち運びはしやすいメリットはある。
この夏はフィリップ・マーロウを楽しめそうだ。彼のように少しはタフに生きることができるだろうか。
さよなら愛しい人はキンドル版で読んだが、紙本でも買い直した。