緊急事態宣言もとりあえず終了し、春の山菜の如くゆっくりこそっと動き出します。
先週の水曜日、妻と娘と中央高速をあてもなしにドライブ。春のポカポカした陽気で我が愛車TWINGOくん小さいながら快調に伊那谷を走り抜けます。ジャンクションを左に行くと松本方面、塩尻、松本はすぐついてしまうので、思い切ってひさびさに長野市まで足を伸ばしました。

長野市といえば牛に引かれて善光寺参り。ちょうどお昼だったので以前善光寺門前にはおいしいお蕎麦屋さんが軒を並べていた記憶があり、その一つに入りました。さすが長野県にはいるとソウルフード「そば」は美味。藤木庵さんの十割蕎麦抜群でした。

十割蕎麦
仁王門をくぐり本堂に向かう
牛に引かれて善光寺参り

お腹も満たされて、参道を歩き、善光寺本堂に向かいます。まるで東大寺南大門のように二体の立派な仁王様が鎮座されている仁王門をくぐり、そして大きな山門をくぐりひさしぶりにやってきました国宝善光寺本堂。ここの本堂の地下、真っ暗闇の中を歩き、御本尊の真下にあるという天国の鍵をさがす戒壇巡りはコロナで閉鎖かなとおもったらやっていました。もう45年前になりますか、高校一年の時、ひとり原付バイクに乗って訪ねたなつかしき思い出が蘇りました。暗闇の中、家族全員鍵を発見し地下から生還したあと、お寺の方でしょうか、善光寺の本堂の解説を親切にしていただきました。その解説の言葉がきっと信州なまりなのでしょう、やさしげに我々のこころに響きました。善光寺の御本尊は絶対秘仏でだれも見ることができません。そしてご本尊が入っている厨子の前には幕がかかってみえません。でもあと15分も待っていたら、御本尊の厨子の前にある幕が開くよとその解説の方に教えていただきました。じっと座って待っていましたら、太鼓の音と般若心経のあとスルスルと龍の織物でできた幕が開き、ありがたい厨子をほんの15秒くらいでしたが拝見できました。善光寺は宗派のないお寺だそうです。なんだかその広い気持ちが本堂の中で伝わった気がしました。

善光寺本堂

本堂のあと経蔵に行くときっと大量のお経がはいった巨大な黄金の多角形の筒があり、妻と娘と3人でそれを力いっぱい押すと動き出し、一周まわして功徳をいただきました。

中に見える金色の経蔵はぐるぐる回る仕組み
山門に登る
山門から長野市中心を望む。

そして山門に登り、長野平野の素晴らしい景色をながめ、なんか、コロナで縮こまったこころをリセットした気分になったのです。

善光寺をでて七味で有名な八幡屋儀五郎へ。いくつか唐辛子を買って、さっきお蕎麦を食べたばかりなのにスパイシーなカレーを家族でシェアしていただきました。

自慢のスパイスのカレーはうまし。
当然スパイスはかけ放題。