お彼岸の頃になり台風とともに猛暑も去りさわやかな秋風が吹く季節になった。朝の散歩もとても気持ちいい。
家を出るときは少し面倒くさい気持ちもあるが5分も歩くと朝の空気に幸せな気分になってくる。お財布も何も持たない。以前はipodを聞きながら歩いたが、ヘッドフォンもつけず朝の街の音を聞きながら歩いた方が楽しい事が分かった。まったく何も持たずTシャツに伸縮性のあるパンツそしてニューバランスのジョギングシューズを履いているだけ。歩きながらいろんな事を考える。禅でも歩く禅というのが有るそうだ。そういう気分でいろいろなことを歩きながら考えると迷っている気持ちや不安な心が整理されてくるのが分かる。
本町橋。以前はここの下に瀬戸電が走っていた。
歩く道は毎日同じ。かって名古屋のメインストリートだった本町通を北に進み名古屋城に向かう。途中、外堀にかかる本町橋をぬけ愛知縣護国神社の前を通り名古屋城に突き当たると左に折れ名古屋能楽堂を左にみながらお堀の坂を下って行く。堀が水をたたえている左にホテル名古屋キャッスル、右には西北隅櫓。右に折れ名城公園に入るとお堀をへだてて名古屋城が見えてくる。
戦後のコンクリート建築だが屋根の緑青もいい感じで美しい。
藤棚。猛暑の時でもこの下は涼しかった。
くぬぎ林を過ぎてお堀の水面すぐのところを歩くと藤棚。そして大通りを右にあがってしばらく歩くと帝冠様式の名古屋市役所と愛知県庁。官庁街を抜け薬問屋の多い丸の内3丁目を通り家に戻る。これで一時間、だいたい7000歩くらい。こういう美しい散歩道が家の近くにあり幸せだなと思う。
来日したイタリア人は美しいと言った名古屋市役所、愛知県庁