リンクスランドへ」ゴルフの魂をさがして マイケル・バンバーガー
は友人管啓次郎が1994年に翻訳した。ゴルフの著作では名著との誉れ高い。
日本オープンも勝った事があるピーターテラバイネンというツアープロが英国のリンクスで戦う話だ。

この本が出た時、管から贈呈された。わたしはゴルフが大好きなのでゆっくり味わうように読んでいたが半分くらい読んだところで知り合いが欲しいというので差し上げてしまって本当のところ全部読んでいない。そのうちゴルフ評論家の鈴木康之がなにかの本の中でゴルフの精神が正しく書かれた高く名著だと評価しているのを読んだ。つづきが読みたかったのだが残念ながら廃刊になっていた。そんな話をたまたま訪れた管の関係者の方にお話ししたら一冊手元にもっているので差し上げると言っていただいた。

この本が書かれた1994年はバブル崩壊直後だがゴルフの会員権はあいかわらず価値がありプレーフィも高かった。それから20年近く経った今は当時バブリーなゴルフ場は倒産しカジュアルなコースにかわりゴルフの会員権はほとんど価値を失い、ゴルフをすることはステイタスでもなんでもなくなった。でも私は天気のいい日に緑の大地で白い球を追っかけるのが好きなだけ。ゴルフをするのにも一万円を切って出来るようになったしキャディさんを使わないセルフプレーになりフリースタイルなゴルフを楽しめるようになった。ゴルフ道具も5年前に買ったもので結構けだらけ。良く手入れすればずっと使える。ゴルフを純粋に楽しむものにとっては実はとてもいい環境になったとも言える。

そんな今になってからこの「リンクスランドへ」を再読してみるのもきっと楽しいだろう。 
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帯のバリェステロスの文字がちょっと悲しい。凄腕マタドール永遠に。