娘が金曜から夏休みに入ったので昨日、土曜の夕方映画「ローマ法王の休日」を見に港区TOHOシネマに母、妻、娘を連れてでかけた。カトリックの総本山バチカンで法王の死後、次期法王を選ぶコンクラーベという選挙がある。運悪く?!それに選ばれてしまった新しい法王が逃げ出してしまうというストーリー。

私はカトリック信者ではないがバチカンにはとても縁を感じている。18年前、父が亡くなり四十九日の直後にロロピアーナ社に招待を受けイタリアにでかけた。その際バチカンにも行ったが父のなきがらのイメージとサンピエトロ聖堂にあるミケランジェロのピエタが重なって不覚にも彫刻の前で涙してしまった。次に妻とローマに出かけた時、ミラノから電車に乗りローマテルミニ駅からサンピエトロ広場にタクシーで到着したそのときが当時の法王ヨハネパウロ2世がバチカン宮殿のバルコニーから演説する瞬間だった。法王の謁見を見るために周到に旅の計画をねったわけではないのに偶然にも法王の演説を直接聞く事ができたわけだ。

そんな思いがあり映画を見に行った。ストーリーはそれ以上触れないがとても滋味のある良い映画だった。ヨーロッパの映画はハリウッドとは違う味わいがあるなってことは中学生の娘でも分かったはず。