先週iPhone5を買った。僕はずっと前から「林檎」使いだがiPhoneにはには完全に乗り遅れた。最初は僕の使っていた携帯電話がauだったためソフトバンクのiPhoneは使えなかった。その後auもiPhoneを扱いだしたが、期待していたテザリングができなかったのでもう少し待つとできるだろうと見送った。わたしはほとんど店にいるのでことさら必要にせまられていたわけではなかったが、今まで使っていた携帯がだいぶ古くなった。少し前、友人の結婚披露パーティーに出て回りの人を見るとみんなスマートフォンを使っていたのを見た時、時代に付き合ってみようと思い一念発起して買うことにした。auショップでiPhone5を入手し家に帰って使い始めたが今までの携帯との使い勝手の違いに戸惑い、買ったことを少し後悔した。でも使いこなせないのも悔しいので毎日ちょっとずついろいろ触ってみることにした。
iphone5付属のカメラが今までの携帯よりもずっと優秀な事はすぐわかった。もちろんミラーレス一眼レフのふくよかな画質とは比べるべくもないが思っていたよりそうとう画質もよくとても使いやすいのは間違いない。以前ipod やipadはマックとUSBで接続し同期しなくてはいけなかったが今ではiCloudでユーザーが意識することなくコンピューターとつながり書類や写真をどちらのデバイスでも使えることができるのには本当に驚いた。コンピュータの音声によるコンシェルジュであるsiriの完成度はまあまあだと思ったが、テキストの音声入力はなかなかの出来で誤変換も少ない気がする。実はこの文章も試験的に音声入力で入力している。
iPhone 5には白と黒があり、黒を選んだ。ダンディーなルックスだと思って黒を選んだのだが、家でiPhone 5を眺めていたら「何か」に似ているのに気がついた。小学5年頃今は存在しない矢場町「中日シネラマ」で父に連れられ見た1968年公開スタンリーキューブリック監督1968年公開の映画「2001年宇宙の旅」の中に出てくる黒い石の板モノリスにそっくりなのだ。コンピューターHALが反乱を起こす物語だったと思うが小さいながら先進的なコンピューターの1つの形でもあるiPhone 5に謎の石板に似ているということはなにか象徴的でもあるなあと僕は思った。遠い将来の事だと子供の時に思った2001年はとっくに過ぎてしまったが私の机の上に乗っているこの小さな黒い板iPhone5は僕にどんな物語を刻んでいくんだろうか。
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机の上に立てて乗せてみた。下の映像の中の黒い石板に似ていないだろうか?

歴代の映画で最高傑作だとも称されるこの映画「2001年宇宙の旅」は父に連れられ見に行ったが1969年当時では父もこの映画をみたとき訳がわからず、中日シネラマからの帰り道、父はかなりお怒りの様子だったと記憶している。中日シネラマでみた三船敏郎主演ホンダF1が優勝する映画「グランプリ」や英国の戦闘機スピットファイアーの活躍を描く「空軍大戦略」が当時のぼくと父お気に入りの映画だった。ただ難解な「2001年宇宙の旅」はその後映画史上のマスターピースとしての地位を確立し、すかっとわかりやすい「グランプリ」「空軍大戦略」は映画の歴史で語られる事はあまり多くはない。