ヨーロッパに旅している間、だいたい生活パタンは決まっている。夕食のあとホテルに帰るとなにもせずにベッドにバタンキュウとばかりに倒れこむ。そして朝方、というか真夜中に起きる。今日は昨夜9じ40分になじみのアルトパッショで飯を食った後ホテルに帰り起きたら朝の4時30分だった。結構良く眠れたと思う。今回のミラノのホテルははじめて使うホテルで駅前のいつも使うホテルミケランジェロの真ん前のHOTEL BRISTOL。昨年柴山登光先生がとまっていらっしゃったので今回試してみた。コストは高くなかった部屋も広く使いやすい。何よりよかったのは部屋でWiFiが使えること。旅にでるといわいるモバイル通信のたぐいは使わず、ほとんどタダで速度も速いWiFi以使わない。

ミラノに来ると食事は最近はアルトパッショしか行かない。いつものスタッフ、いつもの空間、いつもの味にたどり着くのがひとりたびではありがたい気がするから。アルトパッショは決してお高くないが空間はクラシックでエレガントでいつも壁に5枚くらい油絵がかかっている。立派なシェパードの絵がかかっていた代わりに今回はジラソーレ、ひまわりの絵だった。夏と冬とでは絵を替えるんだとなじみのカメリエーレにいったら、そうなんですと微笑んだ。名古屋に居ても外でメシを喰う時はなじみの店しかすすんでいくことはない。五條、寿司幸、富士屋西店、さくら`sキッチン、など旨くて高くない店をいくつか知っていれば困ることはない。ここは良いと思った店だけすこしづつ追加していくだけで街で行きて行く上で十分に幸せだとおもう。よくグルメだと言われるがワインや日本酒の銘柄なんて全然興味がない。そこそこ旨ければわたしにとって十分幸せ、並んだり、取りにくい予約をとってまで流行の料理店にいくことなど全くないしゴルフ場にしても瑞浪高原、貞宝、セントクリークしかほとんど行かない。そういう習性なんだなぼくは。そんなピッティウォモのこととはまったく関係ないことをぼーっと考えていたら外がしらじら明けてきた。もうすこしホテルで休んだら目の前の白亜の大建築、たぶん世界の駅の中でいちばんエレガントな建物だと思うミラノ中央駅からフィレンツェに向かう。
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油絵がかかるアルトパッショ店内。ひまわりの絵のあった場所に以前は犬の絵があった。
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生のポルチーニのサラダ
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骨付きの子牛をあげたものでないとコトレットミラネーゼとは呼びたくない。骨の周りがいちばんうまいんだから。
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この崇高な建物がぼくのイタリアのはじまりだった。