近所で愛知トリエンナーレをやっているから水曜休みの朝、名古屋市美術館にでかける。そして愛知県芸文センター。長者町会場にいった。今回のトリエンナーレはヤノベケンジがいちばんいいところを持って行ったと言っても過言ではない。しつこいくらいポジティブなメッセージが今は必要だという彼の言葉はまちがいなく本当だ。ハスに構えていてはいけないということ。これがアートなのかなと考えさせられる作品が有るなかフィリップラメットのキュートな作品にはこころが暖かくなった。
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ヤノベケンジ
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ヤノベケンジ
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フィリップラメット
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フィリップラメットの撮影に使った金具

トリエンナーレを見た後、ささっと昼飯を済ませ、台風で荒れた天気の中セントクリークゴルフクラブまで午後のハーフプレーに妻と高速を飛ばしてでかけた。ハーフでさらっとたのしむのもメンバーシップの楽しみと思って時々でかけるのだが、あんがいハーフでもゴルフの醍醐味は味わえるもの。最初2ホールは雨だったがその後雨も上がりゴルフを楽しむ事が出来た。

その後急いで家に帰り、留守番の娘のために家で炊き込みピラフを仕込んだ後、栄ブルーノートにスティーブガッドを妻と聞きに行く。スティーブガッドは世界最高のドラマーとして有名だが今回の来日は名ギタリスト、マイケルランドウをしたがえてということなのでとても楽しみにしていた。開演の10分前に会場入りしたら友人のサノもすでに来ていた。何人かのお客様もいらしゃっていて挨拶して、そして生麦酒をいただいていたら間もなくしてライブはスタート。スティーブガットはまさにギリシャかローマの神の如き、ミケランジェロが法王のために彫ったサンピエトロインビンコリ教会のモーゼの像のよう。神がタイトなリズムをたたき出すとマイケルランドウの抱えたオレンジ色のストラトキャスターからエッジの効いた音色が絡む。微妙にボリュームと音色を調整しながら奏でるマイケルランドウを見ていると、ストラトキャスターの名手の顔が浮かんで来た。ジミヘンドリックスにはじまりピンクフロイドのデイブギルモア、ダイアーストレイツのマークノッブラー、はっぴいえんどの鈴木茂、繊細なエッジの効いた音色を奏でるギタリストの系譜に間違いなくマイケルランドウは存在する。精霊はのボルトオンネック、ローズの指板、シングルコイルにやはり宿るのか。チョーキング、トレモロアームという音程が狂いやすいテクニックを駆使しながらきわどく鋭くそして正確な音程感はわれわれを扇情していく。こんなすばしい音楽が自分の家から歩いて7分のところで聞けるとは。間違いなく今、幸せです。
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