昨日御来店のお客様はタキシードをオーダー。タキシードは着るためのルールが多いため、オーダーの際、お客様に着用のアドバイスをいたします。
大前提のいちばん重要なルールはタキシードを着るのは夕方、日没後であること。
もうひとつ、ポケットチーフを必ず挿すこと。挿さないとホテルなどのスタッフに間違われます。
着用のコツについてはラペルのサテン地は傷つきやすいのでさわらないように。そしてカマーバンドのプリーツは上向き、ボタンはサテン地くるみボタンの場合はサテン地の部分だけ抜け落ちやすいのでボタン全体を持っていただくようになどでしょう。
タキシードにどんな靴が良いのかもよく質問を受けます。一番正式なタキシード用の靴はオペラパンプスと言われています。淑女とダンスをするとき靴墨でドレスのスソが汚れないように黒のエナメルがいいとされていますが、ただタキシードのためだけに高価なオペラパンプスを買うのも、もし一度だけの着用なら合理的ではありません。
シックな内羽式の黒のストレートチップはフォーマルにビジネスにオールマイティのクラシックシューズ。タキシードを着る際にはよくこれをよく磨いて履くのが良いでしょう。
左が外羽根式セミブローグ（穴飾り有り）ビジネス用
右がフォーマルにも使える内羽根式ストレートチップ
