明日から一週間イタリア出張に出かける。回を重ねればなれたものだが最初はもちろんそうではなかった。初めて行った時、一番大きいと思われるサイズのスーツケースを買い、そこに着る可能性のある服を詰め込む。帰りには買い物もするので荷物も増え、挙げ句の果てに空港のカウンターで重量オーバーを告げられ泣く泣く料金を払うはめに。もうそんなことは遠い昔。
いまは機内持ち込みサイズのキャリーバッグ一つ。それがマイルール。
ヨーロッパではスーツ、ジャケットのクラシックスタイルが基本だしピッティイマジネウォモ会場内ではおしゃれが必須。そんな困難な条件はあるが、とにかく旅先で重く多い荷物は「」以外の何物でもない。旅は人生にも似て断捨離が基本。小さな荷物はフットワークの軽さに直結する。
洋服屋ならリモワ、グローブ・トロッターなどの洒落たバックを持つべきかもしれないが、ピッティウォモの時期はシルバーのリモアを持つアパレル関係者がやたら多い。預けたとき同じバッグが多いと間違えるのでどのバックよりたくさん入るサムソナイトの軽く実直な目立つ色の布製キャリーバッグ。
これに無駄な服は決して選ばず考え抜いて少なめ少なめに。もし足らなくても旅先で買えばいいし、ホテルで洗濯という手もある。コーディネート次第でジャケットにもなるセットアップスーツにしている。今回はヴィターレ・バルベリス・カノニコ社のウールリネンをアンコンで仕立てて準備した。さてどんな旅になるのでしょうか。

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機内持ち込みサイズに荷物を集約する作業。旅の前の楽しみかも。