昨朝ギターの弦を張り替えました。ギターの弦は不思議なもので張ったすぐより一日くらい置くとなぜかいい音になります。だから今日は気分良くギターを弾いて鼻歌を歌っています。こんな時期だから時間がたっぷりあるので日がないろんな曲をひいて歌っています。いまネットには昔のいろんな曲のコード譜が見つかり、ああこうやって弾くのかとわかってとても楽しい。自分のギターの音にうっとりすることも時にはあったりします。

若い頃はバンドに明け暮れましたが、いまとなっては同好の士を集めておやじバンドをする気にはなりません。どうしてそういう気にならないかはクインシー・ジョーンズの「音楽にはジャンルはない。いい音楽と悪い音楽しかない。」という一言を知ったから。おかげさまでいままでいいライブやコンサートに本当に沢山でかけました。いい音楽と本当に親しんだ人生を送っています。だからこの言葉が身に沁みます。ステージの上で素晴らしくいい音楽を聞いてきましたが、わたしが弾いて歌う音楽は本当にいい音楽でしょうか。ソファの上でそれらしく弾くといい気持ちになります。でもそれを人に聞かせるわけにはいきません。自分が気持よくなるように人は気持ちよくならないことはわたしでもわかるから。気持ちよくならない音楽は「いい音楽」の範疇には属していないのです。

ポカポカした陽気の朝、公園にギターを持っていって、粋なポップスでもサラッと歌って、歌の終わり、犬の散歩で通りかかった人に軽い拍手の一つももらいたいという儚い夢はあります。そんな状況をイメージして独りソファーでギターを伴奏に歌うのはじつはそんな孤独ではありません。いい音楽は奏でていなくてもいい音楽のかたわらにいる気がして。

よく似た内容を以前ブログで書いた気もします。でも今日の気分で書いてみました。