師走といえばお掃除の季節、オーダーサロンタナカもご来店のお客様を接客しながら、ちょっとずつ年末のお掃除をしています。

接客するテーブルの前の壁面には服地を入れる棚があり、その片隅に書棚として使っていると小さなスペースがあり、そこにはメンズ雑誌類Men`sEx、LEON、RAKEなどを無造作に置いていました。でもそれを今回あらためて「断捨離」をしながら整理することにしました。3段ある上段は洋服関係の書物、柴山登光先生、落合正勝氏などの本を選びました。中段はヨーロッパで訪れた美術館の図録と美術展の図録を中心にならべました。下段は美術関係と洋服関係の混合です。

ここはご夫婦やカップルでご来店の際、ご主人の接客採寸の時間待ちで奥様がこれらの本を手にとってお読みいただくことが多いようです。訪れた美術館はその旅のいい記念になるので帰りの荷物が増えて重いのですがかならず購入することにしています。帰国後それをパラパラながめると旅の思い出が蘇ります。洋服関係は読んで影響を受けた書籍を選びました。

牽強付会かもしれませんが

牽強付会(自分の都合のいいように理屈を付けること)かもしれませんが洋服屋にとって必要なスキルのひとつに「西欧古典美術」があると思います。絵画美術はその根幹とも言うべきでヨーロッパ文明の中で育まれた洋服についての美意識もそんな西洋絵画の本物を多く見ることで磨かれていくと思っています。そしてヨーロッパの人がかつて着ていた服は西洋絵画の中に生き生きと描かれてもいます。

柴山登光先生、落合正勝氏、長谷川喜美氏など洋服関係の著作
中段 訪問した美術館図版や美術展カタログ
下段 洋服、美術など混合