年末年始、営業のお知らせ

本年は12月29日(火)まで営業いたします。12月30日(水)?1月7日(木)まで休業。新年は1月8日(金)より営業いたします。

新しいジャケットの構造

当店は接着芯を使わず、毛芯を縫い付けて上着を縫うのが専門の縫製工場と40数年縫製をお願いしています。その中で20年前、ハリのある馬のしっぽ毛の芯(本バス芯)=crine di cavalloをジャケットの胸に使うと美しい立体感がでることをイタリアのジャケットを分解して判明しました。その本バス毛芯をすべてのお客様に使っています。その後セーターやカーディガンのような軽い着心地のジャケットが人気がでて当店も肩パットと内部の毛芯を少なくしたアンコン(構造が無いの意)仕立てを用意して特にジャケットとしてご好評をいただいています。

今回ちょうど「本バス毛芯仕立て」と「アンコン」の中間にあたる構造にトライしました。「本バス毛芯仕立て」では肩には7mm厚の小さくて薄い肩パット、袖にはヴォリュームを出すため「タレ綿」を使っていあす。それらをすべて省略して膨らみをださずショルダー周辺の「なめらかさ」を追求しました。フロント全面にはタテポリエステル、ヨコウールで織られた極めて軽い混紡毛芯を縫い付けています。基本的なデザインはいままで同様ですが肩線を後方にに振っています。
サイジング、価格は全く同じ。アンコンではカジュアル過ぎる、ただもうすこしリラックスしたスーツをお望みのかたに塩梅(あんばい)のいいジャケット構造としておすすめいたします。

新しいストラクチャー(構造)のジャケットを試作しました。
肩線は後ろに振っています。