ニューヨークからブログの更新しようとXサーバーのサポートとホテルで真夜中に不毛なやり取りをしていたので、ほとんど眠れず不安な朝に。ホテルの朝食のオーダーにもちょっとした行き違いがあり、ザラザラした心でニューヨーク二日目の朝を迎えました。ただ待ち望んだ旅は今日から始まり。ちっちゃなことは忘れ、気持ちを高めて限られた時間を楽しむことにしました。
ガーメントディストリクト(服飾地区)見学
午前10時、ミュージカルで知られるタイムズスクエア、ブロードウェイの周辺には、かつてはガーメントディストリクトと呼ばれ、たくさん存在した縫製工場やアパレル産業が集まっていました。そこで従事している人が英語で解説と案内をしてくれました。ニューヨークに来る前にしばらく英会話の勉強をしていましたが、ヒアリング能力はまだまだダメ。ただちょっとずつわかったことを頭に留めて行きました。解説のおじいさんの3代前はヨーロッパからの移民で、マンハッタン内で初歩的なミシンをつかっての縫製仕事をしていたようです。そして代々この仕事に従事し、ニューヨークのアパレル産業を支えていたようです。
ラルフローレン、ダナキャラン、カルバン・クラインなどがそんなアパレル産業から輩出したスター。むかしはいち職人だった人が名前を変えて、デザイナーとしてスターダムに登るのも解説の人は見てきたそうです。
現在は中国、南米、東南アジアなどの衣料品生産は移転しアメリカ合衆国内での生産はビスポーク、高額品、ショーのためのモデルなど少量となっていますが現在でもまったくゼロではなくニューヨーク、マンハッタンでも生産が行われています。
いまは金融やIT、通信の会社が多いニューヨークの摩天楼街ですがかつて多くの縫製工場が軒を連ねていました。今でもよく見ると、服飾資材の店が点在しています。高層ビルの一角にはいまだにアイロンからの水蒸気を外に吹き出している縫製工場がかいま見えます。
高層ビルの中の上の階にはいまでも小さな工房が点在しているようです。その中の1つ、高層ビルの中にある布切れでできた花のアクセサリーを作る工房に連れてってもらいました。一個数十ドル程度の小さなパーツを6人ほどの人達が丁寧に手作りしていました。この花ひとつで数ドルのわずかなものです。いまじゃ世界中からネットで注文がはいるのだとのこと。ブロードウェイで繰り広げられる華々しいショーの衣装もこういう人たちの目立たない手仕事が支えていると知りました。