とはいっても自分の店オーダーサロンタナカのことを言うとそれこそ我田引水になってしまう。今回はシューズボナンザさんで仕立てたトートバッグのおはなし。

実のところとても楽しみにしていた。いままでスーツ、ジャケット、パンツ、シャツはもちろんのことゴルフクラブ、革靴とビスポークの経験は重ねていたがバッグは初めて。当然自分のところで仕立てたオーダースーツは十二分満足している。でもゴルフクラブをオーダーしたとき、思ったのと全然違っていて使い物にならなかった。そんな思い出もあるから心配していなかったというとウソになる。9月4日に西区シューズボナンザさんのカバン職人の廣瀬さんにお願いして今日ができあがり日。すこし心配でとても楽しみな時間を過ごして来た。バッグの素材と色、そして大きさはもちろん、持ち手の長さ、内側の材質。色、内側のポケットの形状にも指示をした。家から円頓寺をとおって自転車でシューズボナンザさんに向かった。10月の風がなんかここちいい。お店の前に来てさあてできあがりのトートバッグはどんな風になっているだろう、やりすぎではないのか、風変わりになっているのではないかちょっと心配していた。さあご対面してどうだったか。
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ぼくのオーダートートバッグ、袋から顕われる瞬間。

いい!
すごくいい!

持ち手は焦げ茶、バッグ本体はヌバックのブラウンで美しいグラデーションになっている。イタリア語で言うならモデラートつまりおだやかなディテールだと思う。バッグ製作担当広瀬さんのおすすめ内側豚革にしたせいかとても軽い。いくら美しいトートバッグだといっても重ければ魅力半減だが、見た目よりずいぶん軽い感じがする。ちょっとがんばって選んだ内側の赤色もいい感じ。妻もこれならフィレンツェのピッティウォモにももっていけるねと絶賛だった。これで48000円ならリーズナブルなんじゃねーの!
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持ち手の形状、長さも指定した。肩に掛けてもとってもいい感じ。バッグこそビスポークだと思う。あのロンドンの名店、アスプレイでは高価過ぎて無理だがシューズボナンザさんならリーズナブルにオーダーできる。
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内側はエレガントな豚革の赤でとても軽い。ちょっと大きめをお願いしたので一泊の小旅行ならこれで十分。

バッグ担当「鞄職人」廣瀬真理さんは木曜のみ出勤です。
シューズボナンザ
〒451-0045
名古屋市西区名駅二丁目27番6号
名古屋プライムセントラル パーキング 1F
tel : 052-564-5900
定休日 : 月曜
営業時間 : 火~金/13~20時
土、日/10~18時