断捨離は日本の女子が発明したものだということをマドリードの市場でシェリー酒を立ち飲みしているときに英国人夫婦から聞いて初めて知りました。日本の男子はほとんどコンマリ氏のことなど知らないはずです。

還暦過ぎまで男子を続けていると、けっこう多くのモノが溜まってきます。たとえばガジェット。macbookを買い換えると前のは全く使わなくなります、IT系のガジェットも同様でガラクタは着実に増えてきます。

たとえばゴルフ道具。メーカーの宣伝に乗せられ新モデルを買うと、身体はたったひとつ、はじめはコレクターを気取ってみますが古いクラブは結局使わなくなります。

たとえばギター。プロのマネしてエフェクターを買ったり、リズム感のなさを実感するとメトロノームを買ったりしますが歳月が流れ、やがてこれもガラクタと化します。

最近、こういう自分史に残る過去の遺物はメルカリで売れることを知りました。メルカリは10%手数料をとられますし、送料も基本自分持ち。画像を撮ったり、文章を考えたり、そして売れるかどうかどきどきすることもありますが、売った後は後腐れなく、売って後悔することはまったく無く、モノにあふれた部屋がすこしさっぱりして人生が少し軽やかになった気分がします。これが断捨離なんですね。

どうやらメルカリは私が卒業した高校の後輩が代表だそうです。ちょっとだけご縁のあるメルカリでモノを売って得た教訓は「機能の似たもの2つは必要なし」。例えばブログを書くのに毎日のように使うカメラであっても、服地を撮るにはカールツアイスレンズのついたソニーのRX100Ⅲとスナップ用にはiphone12があれば十分です。それ以上はまったく要りません。

メルカリは売るばかりで買うことはまずありませんが、くつろぎタイムにお酒を美味しく飲みたいとラリックのグラス一つだけ買いました。