多くのお客様が来店された週末に比べ、昨日の昼は割合落ち着いた店内。そんな合間をぬってダイレクトメールの準備をしていると一人の若いお客様が来店。モスクワに赴任中のKさんだった。昨年夏もロシアから帰国の際にオーダーしにご来店されたので一年ぶりとなる。3年前に我が家族でサンクトペテルブルクに行ってからそれまで遠い国だったロシアを身近に感じていたのでロシア人がシャイで素朴な親日家だということなどロシアについての話をオーダーの合間にかわした。ロシア語もすっかり堪能になったKさんだったがやはり北の巨大都市モスクワでの毎日は楽な日常ではないはず。そんななかでスーツを着ることがとても楽しいのですと語ってくれた。そんな話を聞くと洋服屋としてはほんとうにほんとうに嬉しい。今回は紺のウィンドペンで3ピースをお選びになった。日本国内はクールビズがあるが世界にはそんなルールはなくスーツは四季を通してのビジネスでのスタンダード。日本男子がモスクワで活躍するためのいいスーツになると信じている。Kさんがお帰りになったあとタイに赴任しているSさんもご来店になった。この日は帰省デーなのかな。
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以前も書いたフレンツェの裏地店マリックで見つけたサクラ柄のキュプラ裏地。案外イタリア人より日本男子に似合う柄かもしれない。