洋服の寸法、大きさを設定するという意味で「サイジング」(sizing)という言葉を使っている。以前はフィッティングと言っていたがサイジングという言葉には、もう少し踏み込んだ意味を考えている。洋服のフィティングという場合は身体に合わせるということを主眼に置く。そしてサイジングというと美しさと快適さとの共存を目指すなかでそのどちらに軸足を置くべきか方向性を選ぶという過程が加わる。素材の特性、色柄での見え方なども考慮に入れながらお客様のオシャレなスタイルを実現するサイジングをわたしは重要視している。 柴山登光先生制作の優れたクラシックデザインのサイジングを活かすも殺すもサイジングである。オーダーメイドにおいて聖なる儀式にも似たサイジングをそれにふさわしい机で行いたいという思いが以前からあった。だから今回、木工工房HOLLY WOOD BUDDYを主宰する宮嶋浩嘉さんに半年前に依頼しサイジングのためのテーブルを作ってもらった。桜の木の無垢材だけを使った美しい表面を持つ家具がこの桜の季節に完成した。メジャーで測りながらペンで書けるような高さにし、画像でわかるように机の下にパンツとジレのゲージが掛かるように設計されている。こんな素敵でサイジングの際に使いやすいテーブルを持っている洋服屋はそうはないのではないか。このテーブルでよりよいサイジングをお客様に施していこうと思っている。

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サイズデータはマックで見ることができてゲージは机の下に掛かる。