6月の初めの今日は青い空が広がり、さわやかな風が吹くナイスデイ。恒例の母との墓参からオーダーサロンタナカの6月は始まりました。

6月11日(月)から6月18日(月)までフィレンツェで行われるピッティ・イマジネ・ウォモに出張するため臨時休業いたします。

フィレンツェで行われるピッティ・イマジネ・ウォモはパリコレやミラノコレクションとはすこし意味合いが違い、セレブや限られたファッションエリートのためだけではない現実の世界に生きる人々が着る服=「リアル・クローズ」の世界的展示会です。服なしでは人は生きられません。何をどう着るかがその人となりを表現するほど、人間の人生にとって重要なものです。しかし現在なにを着るのか参考にすべき男性ファッション雑誌を読むと「宣伝」と「メーカー・ショップの意図」が「現実」と入り混じり「今なにを着るか」の情報を正確に理解することはできません。私と妻は洋服屋として多くのお客さまにスーツ、ジャケットをおすすめする立場です。お客さまから、いまは「英国調」ですよね、「グレー」が流行ると雑誌で言われていますよねと尋ねられても、実際、ピッティ会場に英国調だけがあふれているわけでもなく、会場でも店頭でもネイビーブルーベースが7割以上を占めているの現実を見るとすぐそうですよとは言えません。こと洋服屋にとってモードを正しく読み解く「モードのリテラシー」がいま必要になっていると感じています。ですからこの夏もまたフィレンツェに妻と二人で向かい、次のシーズンに向けて、私どもが直接見て確認したファッションの情報を発信し続けます。
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ピッティイマジネウォモの入場券が今年も送られてきました。