来る新年1月もフィレンツェで冬1月と夏6月に行われる、世界的規模メンズファッションの総合展示会「ピッティ・イマージネ・ウォモ95」に行くこととなりました。
思えば20年前、当時のロロ・ピアーナジャパンのスタッフMさんからフィレンツェでピッティウォモという催事があり、メンズファッションに携わる者は必ず行くべきと聞きまして、いまはきんぼしの社長をしている弟がその頃セレクトショップバイヤーだったので、二人で行くことにしました。フィレンツェサンタマリアノッベラ教会の近くの修道院を改造した宿から、弟がパンツを短く見せるためぐっと深く履いて、会場へ向かったことを覚えています。以来足掛け20年ずっとフィレンツェに通っています。この10年はともに店を共にきりもりしている妻もピッティでの知識は共有するべきだと同行しています。
かってはモードの世界ではパリコレ、ミラノコレクションが一番注目されていましたがブランドのイメージ戦略の中で奇抜過ぎて実際に着られない服ばかりになってしまいました。ピッティ・ウォモは出店するメーカーがブースを買い付けの場とするケースが多く、実際に消費者が着るリアルクローズの展示会となっています。これがピッティ・ウォモの地位が世界で上がってきたいちばんの理由です。
地方都市のいちテーラー「オーダーサロンタナカ」のスーツ、ジャケットが世界に通じる服になるために「ピッティ・イマージネ・ウォモ」に遠路はるばる通っています。
現在洋服の本場であるヨーロッパ、イタリアで通用する洋服を見るのに一番の展示会「ピッティ・イマージネ・ウォモ」。ここでスーツ、ジャケット、カジュアルの服の今を直接見て、次のシーズンの買い付けに活かし、もっとも旬なスーツ、ジャケット、シャツを展開する。これがオーダーサロンタナカが毎年フィレンツェまで足を運ぶ理由です。ことしはマエストロプロジェクトの西村錠さんも同行し、3日間ばっちり滞在します。
ことしはどんな「ピッティ・イマージネ・ウォモ95」になるかいまから楽しみです。
妻と西村さんは紙の入場券、私はスマートチケット。