今日タワーレコードに予約していたニール・ヤング「ハーベスト」の50年記念エディションが届きました。こういう一万円をすこし超すボックスセットをつい買ってしまうのが大人買いというのか、若い頃だったら、迷って迷って一枚のレコードを買っていたのにと歳をとった我が変節を思います。そしてこの中で一番有名な曲「Heart of Gold(孤独の旅路)」が大ヒット曲としてラジオでひんぱんに流れていた(今ならパワープレイ?)頃からもう50年も経過してしまったのかと呆然としてしまいます。

ニール・ヤングの魅力はシンプル極まりない楽曲と、少年のようなそして切なさも感じる歌声です。多作の人で40枚ほどアルバムを出していますのでわたしはその一部しか持っていません。最初に知ったのは高一で同級生西田に教わったCSN&Yの「デジャブ」の「ヘルプレス」でした。このあたりからわたしはギターサウンド中心のハードロックを卒業して、歌中心の音楽に傾倒していきました。

このアルバム「ハーベスト」は地味な曲ばかりですが当時はこれが全米でアルバム、シングルともにベスト・ワンだったヒットアルバムで日本でも大ヒットしました。ニール・ヤングはたしか1970年の後半、わたしが高校二年のときに来日して名古屋の愛知県体育館でコンサートがありました。このときちょうど高校の定期試験の真っ最中でしたので残念ながらいけませんでした。試験中にも関わらず行った友達がニール・ヤングはアンコールを何曲もやり、PAの電源を落してからも生で演奏したとその伝説を何度も聞かされ、残念さに歯ぎしりした思い出があります。

このアルバム「ハーベスト」の曲は夕食後、ひとりソファに座ってよくギターと、ときにはブルースハープを演奏しながら歌っています。自分ではニール・ヤングになりきって歌っていますが、これはただ自分だけの世界にひたっているだけなので人にお聞かせできません。いつも妻が迷惑そうな顔で聞いています。

NEIL YOUNG HARVEST 50th Anniversary Edition