この秋冬はツヤが美しいロロピアーナのスーツ素材ELEGANZAがスーパー130からスーパー150にアップグレードします。20着ほどバリエーションを買い付けているので、初年度でもありその素材感が知りたかったのでロロピアーナジャパンさんにお願いして一着分取り寄せました。そしてその素材のインプレッションです。
スーパー130からスーパー150に変わったということは使われている「ウール原毛の細さ」が変わったということです。17ミクロン平均の原毛から16ミクロンの平均の原毛とより細い原毛に変わったことを意味します。それはより密度の高い織物になり手触りがなめらかになることを期待できます。
第一印象。ツヤの美しいタスマニアン150
ロロピアーナでスーパー150ウールといえばロロピアーナの代表素材「タスマニアン150」。今回アップグレードしたエレガンツァと比較してみましょう。実際手触りを確かめてみて素材の性格的には非常に近いと感じました。ロロピアーナジャパンの担当者に聞いてみてもほぼ同じ糸を使っていて、加えて横糸にシルクを巻きつけているそう。ウェイト、手触りもほぼ同じ。あえて言うならタスマニアンは「ヌメリ感」エレガンツァは「より高級なツヤ感」でしょうか。ほとんどツヤが美しい「タスマニアン150」と言ってもいい。
今までのエレガンツァと比べてみる。
当店はロロピアーナ社の現地法人ロロピアーナジャパンと直接取り引きしています。その場合だけこのタグがつきます。ORDER SALON TANAKAの字が記されています。これがたぶん日本にはじめて到着した新しいエレガンツァでしょう。組成はウール80%シルク20%からウール78%シルク22%に変わっています。ウェイトは260gから250gに変わっていますが、実際計測してみたらほとんど同じでしょう。
8月下旬の秋冬オーダーのときに間に合うよう、この素材を使い、スーツを試作しています。出来上がりを楽しみにしてください。オーダースーツ価格は98000円(税込)の予定です。