年内の仕事が完了してほっとした気分。青春18切符でひとり京都に行こうとも考えたが押し迫った時期、ひとごみを歩いて風邪でもひろったらお正月も楽しく過ごせないと考え、家でためておいた本読む事とギターでも練習して残り少ない今年を過ごそうと決めた。
12月27日の朝、日本経済新聞の3面をなにげなく見ていたら、下に大きく本の宣伝が出ていた。書名は「グローバル恐慌の真相」。著者を見ていたら聞いた事のある名前中野剛志とあり共著として柴山桂太とあった。ピンとくるものがあり柴山桂太のなまえをネットで調べるとやはりそうだった!わたしの店のスーツの製作を担当する工場のモデリストとして指導をしていただいている柴山登光先生のご子息なのだ。このブログでなんども書いているが柴山登光先生は日本最高のモデリストである。モデリストというのはスーツ作りの原型となるパターンを製作する技術者で、パターンを製作するだけでなくそれを意図通りに工場が縫製するよう指導することもモデリストの重要な仕事である。セレクトショップのイケメンバイヤーのようにこういう服をつくれといって高いところから要求をつきつけるのばかりではなく本物のモデリストとは工場の従業員とひざをつきあわせながら縫い方を教えもの作りをささえていく地味な仕事なのだ。私どものスーツは柴山先生の指導無しでは考えられずこころから尊敬している。
先生のご子息が滋賀大学で教鞭をとっている事は聞いていたがいま注目さている経済思想の研究者とはしらなかった。
2日前先生から電話があったので先生にご子息の本が上梓されたのを知ったと伝えた。先生自身も「服作り大全」全二巻を著し完売となっているが新書判の発行数にはかなわないので先生を乗り越えられましたねといったら苦笑いされていた。
ともあれお昼から読んでいます。経済学の本はあまり読んだ事がありませんでしたが将来の不安もありちょっと怖い内容でもありましたが鋭く現在の日本の状況を語っています。おすすめです。