昨年末、ずっと探していたスイスミネルバ社の腕時計をアンティクウォッチのサイトで見つけ5万円で購入したことはブログにも書いた。ミネルバ社は珍しく自社生産で長くロービートのキャリバー48というムーブメントでピタゴラスという名前の時計を生産していた会社だったが20世紀の末に人手にわたりその後どうなったかわからない。少し小さめでローマ数字のキュートな手巻き時計なのだがわたしの生まれた1950年代に作られた時計なのでしょうがないと言えばしょうがないがちゃんとした精度がでずに1日に5分か10分遅れるのだ。つけはじめた当初は気になってとてもイヤだったがせっかく買ったので我慢してアクセサリー代わりにつけるようにしてみた。ときどき携帯電話の時間と合わせたり、今日は案外遅れていないなと喜んだり、慣れると遅れるのもなかなか面白い。電車に乗り遅れる危険があるので旅には持って行けないが店にいるときなら十分使える。機械と言えば正確だ思う事自体が間違っているかもしれない。そっと耳にあてるとチッチッチと一生懸命動いているのがいじらしくもある。
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