最近は雨の日が多い。一雨ごとの暖かさというので雨がやむころにはほんとの春になるだろう。春雨でもやはり濡れるのはいやだ。イギリス人は傘をささないというが私はナイロン系のコートを着て傘をさす。今日は皇室御用達と言われる前原光榮商店の傘をさしている。この傘は8年前にウェブサイト「傘屋ドッドコム」で買ったもので16本骨の大きめの傘。本物の木の軸なのでちょっと重いのが難点だが、さし心地というかこの傘ですごす雨の時間はそうでない傘をさしているのと楽しさが違う。持ち手も木で酔狂にも彫刻刀を買ってきてヘタだがイニシャルを自分で彫ってある。いい物を買っておけば大事にするし楽しいので結局いい思いをする。いい物すなわち得とはいえないかもしれないが、いい物イコールいい思いをするいうことはあると思う。
傘屋ドットコムで買った前原光榮商店の傘
大須サノヤのご主人に誘われて10年以上前だろうか傘屋ドットコムの経営者である宮竹和広さんの講演を聞いたことがある。宮竹さんは不振だった心斎橋の路面店をネットショップにして成功した方で宮竹さんからウェブと普通の広告の違いについての話を聞いて感銘を受けてわたしもウェブサイトを開いた。おかげで早くからウェブサイトに取り組むことができた。もし当店がウェブサイトをやっていなかったら多くのお客様と知り合うこともできなかったので今の当店は存在しないだろう。スーツのオーダーサロンは世界でたくさん存在するがordersalon.comというURLを持っているというのは早くからウェブに取り組んできたわたしのひそやかな勲章のようなものだ。 Dreamweaverを使ってのウェブ構築の技術を教えてくれた故平子彰さんとともに私の大恩人である。
スプリングコートを着て傘をさして栄、丸善に出かけた。本を見ていると「1日で感動的に声がよくなる!歌もうまくなる!!」という本を見つけてへーそんなことあるかいなと著者を見たら堀沢麻衣子とある。この人は名古屋猪子石できた歯科クリニックを開業している北博之君の姪っ子さんである。お父さんも当店のお客さんで堀沢麻衣子さんは美しい声の持ち主なのでジブリ映画の主題歌になりそうだったとも聞いていた。声というのはとても重要である。わたしはこどものころギターがうまいのが一番かっこいいと思っていたがじつは歌がうまいのがかっこいいのだ。丸善でも平積みになっていてとても売れているそうで私もさっそく買った。知り合いの方が活躍しているととても嬉しい。