スーパー表示について（5/27）

この機会に「スーパー表示」についてすこし説明いたします。 シャツに使うコットンはよく100双とか120双といいますがそれは糸番手の細さを意味します。100双とは100番双糸のことで、番号が大きくなるほど「糸」が細くなり製品にすると手触りがよくなります。これがコットンの表示。
 

それが紳士服に使われるウール素材になるとスーパー100`sというのは「羊毛」の細さの表示となります。羊毛は糸の原料です。羊毛が細くなればなるほど細い糸を作ることがでますがデザインによっては太い糸を要求されてもちろんそれを作る事もできます。しかしウール製品の手触りや品質の一番の源は羊毛繊維の細さに起因します。だから羊毛の細さで表示するというわけです。

 上図はウールマークウェブサイトより転載のスーパー基準　くわしくは元サイトを参照。
上の表によるとたとえばロロピアーナウインタータスマニアン150`sに100％使用のメリノ羊毛は16ミクロンとなります。

一見綿のようですが、これが洗いをかけた羊毛。　スーパー○○`sはこの品質を表示するものです。ロロピアーナ社提供

これが羊毛を使った糸　糸の太さは番手と言います。48番手（ヨンパチ）を使うとがっちりした服地になります。60番手（ロクマル）は標準的なウーステッドスーツ素材になり　72番手（ナナニ）なら柔らかい素材になるといわれています。ちなみにロロピアーナ社タスマニアンはさらに細い96番手です。