サッカーは分からないので語る事などできない。でもなでしこジャパンはすばらしいと声を大にして言いたい。
あんなにちっちゃいどこにでもいそうな女の子がすばしっこくサッカー場を縦横無尽に開始から終了までずっと走り回り、体躯のしっかりした外国の選手を翻弄する姿を見ると胸のすく思いだ。フランスとのウェンブリースタジアムでの闘いは見ていなかった。
この闘いに勝利すれば金銀メダルが確定する重要な闘いを見るのが怖かったというのが本当のところ。目が覚めてすぐテレビをつけたらなでしこの勝利を報じていた。ほんとうにうれしかった。なでしこの闘いを見て思った言葉2つ。
柔よく剛を制す
しなやかなものは弱そうに見えても、かたいものの矛先をうまくそらして、結局は勝つことになるということのたとえ。『三略』には「軍神に曰く、柔は能く剛を制し、弱は能く強を制す(兵法の書にいう、柔らかいものはかえってかたいものを押さえつけ、弱いものはかえって強いものを押さえつける)」とある。「能く」は「良く」と同義であるが、動詞の前に置いて能力の点で可能であることを表す際には「能く」を用いる。

判官贔屓 (ほうがんびいき)
弱者や薄幸の者に同情し、味方したり応援したりすること。(なでしこの場合けっして弱者ではないが相手より圧倒的に小さい、つまりフィジカルでは劣る。どうしてもそういう小粒な選手を応援してしまう。)また、その気持ち。▽「判官」は官職の名で、ここでは検非違使けびいしの尉じょう(判官)の職にあった源義経みなもとのよしつねのこと。「贔屓」は目をかけること。源義経が兄の頼朝よりともにねたまれて滅んだことに、人々が同情を寄せたことからいう。「判」は「はん」とも読む。

この6月フィレンツェまでにピッティウオモに出かけたおり、帰りのパリシャルルドゴール空港から成田まで帰国便で本当に幸運にも欧州遠征帰りのなでしこジャパンといっしょだった。ぼくの座席の横をほんとうに普通の日に焼けた女の子の選手達が通り過ぎ、わたしの隣の席は今日勝利をピッチのなかで喜ぶ姿がテレビに写ったスタッフの方だった。 わたしのイタリア出張はいつも経費節約のためエコノミークラス専門だが、なでしこジャパンも全員わたしとおなじエコノミークラスの狭い席だった。なでしこジャパンはまちがいなく国の宝で日本に勇気と元気を与えてくれる存在だ。彼女達のコンディションをより良くするためにも協会の方やスポンサーの方にお願いしたいが今後ぜひ彼女達誇り高きなでしこジャパンをせめてビジネスクラスで移動させてあげて欲しい。彼女達こそそういう席に座るべき人たちなのだ。

2012/8/12 そう書いたら、彼女達ヒースローよりビジネスクラスで帰国となりました。めでたしめでたし。これからも協会さんよろしく。

6月22日シャルルドコールから成田までの機内でのスナップ。
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名将のシルエット。