近頃毎朝、当店の2階で掃除をしている。当店の2階には、15年前まで「ルウイ」という名のフレンチレストランが入居していた。開店した31年前はそれまで日本であまり聞かなかったボージョレヌーボーがお目見えしたり、日本料理などに影響を受けたポールボキューズ、アランシャペルなどが進めたヌーベルキュイジーヌが知られるようになって来た頃。わたしもそのレストランのおかげで若いころからフレンチ文化に親しむ事が出来た。軽やかなソースを使いさらっと素材を活かして美しく簡素に盛りつけるヌーベルキュイジーヌつまり新フランス料理では名古屋の先駆けだったが親会社の都合で惜しまれながら閉店した。そのままで撤退したのでそのあとどうするか当時わたしたちは非常に苦慮していた。レストラン撤退後、内装はとりあえず撤去しようとしたがしっかりした内装工事がしてあったため撤去作業も大変で一部そのままにしてあった。そのテナントがでていってからはずっと2階は空き家で新たなテナントさんを入れる訳ではなくそれ以来使っていないし、今現在どのようにこのスペースを利用するか決まっていない。そうはいってもシャンデリアも古いのが付いていたりレストランの壁も一部残ったりしていたのでなんだか始末が付かない感じがしていたので昨年末から手を入れていた。まず昨年末にレストランの看板を撤去しつぎに内部のフレンチレストランの厨房だった場所がかなり汚かったのできれいに修復し、まわりに壁をめぐらすことにした。結局3ヶ月近く掛かったがこのたびひとつのめどがついたと思う。とはいえホコリつもっていて、スーツで入るとよごれてしまうのでいつものスーツからウインドブレーカと作業ズボンに着替えて何度もほうきで掃き、掃除機を掛けた。今日と昨日でモップで拭き上げ、レストランのとき造作した当時輸入品のパーツを贅沢に使いお洒落だった男女用トイレも15年間の年月を思いながら丁寧に磨いた。
P1090134
工事後すっきりした元フレンチレストランの厨房があった場所。 
 P1030469
同じ場所が以前はこんな感じだった。工事中のスナップ

P1090137
ホールもこんなスケルトンなかんじに完成。
P1030466
工事前はフレンチレストランの跡がのこったこのような感じ。