2年前から所属している事業協同組合のリーダーをしている。紳士服地の職域組合で40年前は名古屋地区で50社以上加盟している権威ある団体だったが今ではもう10社を切っている。ただわたしはテーラーの団体ではなく羅紗商つまりを紳士服地扱う会社の団体に加盟していることを誇りに思っているし、ダンディな紳士である前理事長Nさんのことを公私ともにとても尊敬しているので宴会や総会の幹事を引き受けたりしてなにかとその組合のお手伝いをしていた。

3年前その組合で次にリーダーになるはずの会社の社長が突然退任することになり、わたしはほかの先輩が理事長をやられることになるかなと思っていたら、若い君がやりなさいということになりお鉢がまわって来て引き受けることとなった。以前は事務所もあって事務員さんもいたのだがこんな小さい団体になってしまっては事務員さんも雇う経費も無いし必要もない。そんなことで今の言葉ならダウンサイジングというのかわたしの家が事務所で電話は携帯を使い、理事長兼事務員になって独りでいろいろ事務や手続きなどもしている。事業組合というのは当然会計や収支報告もしなければならないし毎年県に報告義務もある。二年に一回法務局に登記の義務もある。3月末が決算なのでそんな事務仕事を今洋服のオーダーの合間にエクセルやワードと格闘しながら行っているのでブログの更新もこのところできずにいた。ただ昔と違い今はパソコンというマンネリ仕事をさくさくこなしてくれる道具を使って前年度の事務仕事を雛形にしてやるので全部を一から作る訳でもないが忘れている事を思い出しながら進めて行く。最初は曖昧模糊として本当にこの仕事が終わるのかと投げ出したい気持ちにもなるが不明なところは中央会に電話を掛けて聞いてみたり法務局に出かけて登記相談などを受けてひとつずつすすめて行くとパズルのピースがひとつずつ嵌まって行くように仕事が進み、面白さも出てくる。会計は領収書を一枚一枚チェックしてエクセルに入力しその合計と銀行通帳をあわせていく作業。
それまで自分の会社ではわたしは主にお客様に接する営業や仕入れや企画の仕事を担当しているのでこういう事務仕事は亡くなった父親の仕事を妻がひきついでおこなっていた。妻や税理士や司法書士の先生に任せていた事をじぶんでやってみるとああなるほどこういうことかとこの歳になってきづくこともある。総会、懇親会などの幹事は嫌いな仕事ではないしツアーコンダクターのようなこともしなくてはいけないが楽しみながらやっている。