昨日暖かかったが今朝は冷え込んだ。でも朝は確実に春の光に輝いているのがわかる。梅の花がふくらみはじめたとのこと。1月は今日まで、春はもう目の前に来ている。

採寸してサイジングをするとき使うのが「ゲージ」と呼ぶ着用サンプル。柴山登光先生が引かれたパターン通りに正確に仕立てたジャケット、ジレ、パンツです。ロロ・ピアーナやゼニアの100%ウールウーステッド服地で仕立ててあり縫製工場にサイズデータとパターンが保管されています。 お客さまに一番近いスペックのゲージを選んで着ていただき、肩巾、肩の傾斜、ジャケット丈、袖丈の過不足、ウエストの余裕や絞りの具合などを検証しサイズや傾斜を調整します。そしてその結果を「縫製指示書」に書いていけば、縫製工場ではCADシステムで指示書に従い正確に裁断し、柴山登光先生の指導の行き届いた縫製現場で縫われ40日後には美しいスーツ、ジャケットが出来上がります。
現在約30着のスーツ、ジャケットのゲージを使っていますが、サイズの隙間を埋めるためさらにこのたびジャケットゲージ5着とパンツゲージ2着を追加いたしました。さらにきめ細かいサイジングが可能となります。

ゲージ採寸のメリット
一般的には仮縫いの方がハンドメイド感があって良いと思われていますが、当店はゲージによるサイジングのほうがより正確にできると感じています。

  • 仮縫いだと裏地の付いていないしつけ糸の着いた未完成の服を着るためお客さまが出来上がりをイメージしにくい。一方ゲージの場合は完成した服を着て判断していくのでお客さまも採寸者も簡単に出来上がりをイメージできる。
  • 一番近いゲージを選ぶことにより最小限の改変で済むため日本最高のモデリスト柴山登光先生が制作したパターンの良さを活かすことができる。
  • 仮縫いは裁断して仮縫いして着せつけ後、ほどくプロセスが加わり納期が長くなる。
  • 仮縫いは手間がかかるため販売コストが高くなる。

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ジャケットゲージを5着さらに追加しました。